「秘湯便り」を開設することにしました。

今までは「銘駒コラム」の中に時々載せていましたが、駒とは特に関係もなく見たくないものを見せられているとお感じの方もおられたことでしょう。わたしとしては自分の思い出として記録したいということと一部の方からのリクエストに応えるという意味がありました。
 

これからも何らかの形で記録し続けたいと考え、見たくない方が見なくて済むように独立した形にすることに決めました。このページは銘駒図鑑の中でも特に自分本位なページとなりますので、関心のない方は無視してください。

コラムの中では天の声を 《 》 で囲っています



 
隋木さんのひとりごと

秘湯掲示板


2005年1月10日(月)

温泉将棋合宿

あけましておめでとうございます。本年も銘駒図鑑をよろしくお願いいたします。

新年早々、将棋五段 直山(ちょくざん)先生と生徒2名で将棋合宿のため栃木県の奥湯西川温泉に向かいました。

栃木県 奥湯西川温泉
栃木県 奥湯西川温泉

平の高房の湯はわたしには少し熱い感じでしたが、雪が降り始めますと雪でお湯がぬるめられちょうどよい湯加減となったようです。わたしは風邪がひどくなり最初に一度入ったきり後は見るだけとなってしまいました。残念!

この宿に連泊、将棋三昧となりました。将棋盤は将棋連盟販売部で購入の「棋になる折れ盤」を持参、駒は剣心作三邨書、巻菱湖書、金龍書の3組です。このうち金龍書を将棋を始めた友人(このとき同行の秘湯評論家 隋木氏)に贈呈しました。

温泉と将棋、好きなもの三昧の合宿となりました。直山先生による6枚落ち指導から4枚落ち、2枚落ち。随木氏、6枚落ちは卒業できました。わたしと直山先生による指定局面の研究など、充実した合宿となりました。


2日目の昼は食事が出ないということで、最寄りのバス停まで出かけ、手打ち蕎麦を食べました。帰りは雪の降る中を歩きました。途中、平家の里を見学。その後、かわいいわんちゃんに遭遇。スキンシップできました。

わたし、冬になると必ず雪降る地方に向かいます。次回も温泉将棋合宿をどこかで開催したいです。参加をご希望の方は梅水までご連絡ください。

将棋五段 直山先生(右)とツーショット
将棋五段 直山先生(右)とツーショット
以下は2004年12月に行った群馬県の温泉記録です。
まずは法師温泉長寿館。この温泉は最高でした。温泉にうるさいわたしたちとしましてはとにかく長く入っていられる湯でなくてはなりません。わたしは40分浸かった後、40分マッサージ機、その後さらに40分浸かりました。最高のひとときでした。

群馬県 尻焼温泉 関晴館別館
群馬県 尻焼温泉 関晴館別館

関晴館別館は実に不思議な旅館でした。同行の秘湯評論家の隋木(ずいぼく)先生によればこの旅館の従業員は全てタヌキなのだそうです。話すときも目を合わすことはありません。《あんたたち失礼にもほどがあるよ》

群馬県 法師温泉 法師温泉長寿館
群馬県 法師温泉 法師温泉長寿館

もう外は暗くなっていたのですが、よい露天風呂があるとの事前情報でしたのでまずは露天風呂へと若女将タヌキに聞きましたところ、離れたところにあるとのことで、手に提げる懐中電灯と長靴で真っ暗な中、犬に吠えられながら着いたのは小さくて何だか気味の悪い露天風呂でした。「やっぱりタヌキの露天風呂だね」と随木先生。宿に帰ってから直ぐに分かったのですが内風呂につながった素晴らしい露天風呂がありました。星に手が届くようです。大声を出して入りました。なぜタヌキの露天風呂に案内したのだろうと目を合わさない若女将の顔を眺めるわたしでした。


伊香保温泉
草津温泉
草津温泉
くさぁーつぅーよいとーこぉーいちどーはーおいでぇ。草津温泉はおじさんたちにはちょいと熱すぎました。でも草津の骨董品屋で模造刀を抜いたのが運命の瞬間。居合道、抜刀道への道を歩み出しそうです。《困ったおじさんたちだね》

2004年1月6日(火)

地獄温泉

あけましておめでとうございます。本年も銘駒図鑑をよろしくお願いいたします。

2004年最初のコラムは、こまこまさんのリクエストがありましたので、秀峰シリーズに割り込み昨年12月初旬に行きました温泉旅行のスナップなどをご紹介させていただきます。例によって例の友人との珍道中となりました。

清風荘にて(最初の宿)
清風荘にて(最初の宿)


片道8000円の飛行機にて熊本空港へ一っ飛び。揺れに揺れて死にそうでしたが、何とかズドンと着陸。空港からレンタカーにて発進しましたが、どうゆう順序でどうなったかはよくは覚えていない人任せの3泊4日の旅でした。レンタカーで走りながらジャージとサンダルでいくつもの温泉を楽しみました。

温泉巡りをしながら最初の夜は、奥阿蘇 地獄温泉の清風荘にまずは1泊。結局、今回はこの温泉が最高でした。白濁の湯で混浴露天風呂。若い女性も外人美女も全裸でこんにちはでした。《何だかナイタイの記事みたいだね》 とにかく温泉が最高。ながーい時間心地よく入っていられる温泉はなかなかありません。一押しの温泉です。

その他、別府温泉、黒川温泉、湯布院温泉などなどと訪ねましたが、どうやらお湯はここが一番ということでした。地元の人にも聞きましたが「お湯はここだねぇ」とのこと。


海地獄にて記念撮影
海地獄にて記念撮影

別府温泉には海地獄、血の池地獄など入ることはできませんが迫力ある温泉が何種類もありました。

入場料を取られますので、相談して海地獄を見学することにしました。海地獄は写真のように綺麗な水色をした不思議な温泉で、吹き上げる蒸気と湯気がド迫力でした。
海地獄(入れません)
海地獄(入れません)


ここどこだったかなぁ。世界に3つしかないラムネ温泉(他の2つはドイツにあり)を目指してレンタカーで走って探して、まずは人目のある川の中に作られた蟹湯(無料)に入りました。なんだかあまり綺麗じゃない小さな温泉。蟹の形をしたお風呂。お湯もぬるくて人目も気になり直ぐに退散しました。

その後直ぐ近くに見つけました。ラムネ温泉。これはよい温泉です。世界でも珍しいラムネ温泉。広い露天風呂と写真の一人サイズのお風呂が3つ。その一つに入っているところです。露天風呂のラムネ温泉は湯の温度が低く、寒い感じでしたが、しばらく入っていると体がポカポカしてきます。一人サイズのお風呂の方はいい湯加減で、低温湯とポカポカ湯でサウナのようです。

今回も駒と出会えたらいいなぁと熊本市内の骨董屋さんなども回ってみましたが、どこも「そんなもんないよ」そんなもん(物)かぁ。駒ってマイナーなのね。今回は駒には縁のない旅でした。

世界に3つしかないラムネ温泉
世界に3つしかないラムネ温泉

どこだったか憶えのない大きな水たまり
どこだったか憶えのない大きな水たまり


写真の大きな水たまりに向かう途中、友人が近道をしようとチェーンで閉じられた扉を外しながら「ホラー映画の最初のシーンみたいだね」わたし「だからやめようよ...それに犯罪だよこれ」当然、友人はそんなことではへこたれません。共に犯罪、そしてホラーの世界へ。

ホラーの世界は牛が沢山いました。ながーいこと牛のすぐ隣を走りますと、またチェーンで閉じられた扉。当然突破し、またもや長く細く果てしない道。出口がなく苦し紛れでとても車が行けないような道?に突入です。わたし「あのね、戦車じゃないから」。戦車のように草木をなぎ倒し登り切ると、そこは道のない野原でした。野原を少し走り回った後、元の道に戻りました。わたし「よく戻れたもんだ」友人「自分の車じゃ絶対できないね」。レンタカー屋さんごめんなさい。

最後は日本の名水百選「白川水源」で水を汲んでボトルでおみやげでした。めでたしめでたし。


2003年2月18日(火)

ドラゴンの夢

先日、友人と二人で山形県で落ち合い、山形の温泉で一泊、その後、携帯電話で各地の温泉に予約の問い合わせ、そして宮城県の峩々温泉と秋田県の鶴の湯温泉が予約できました。鶴の湯温泉は何ヶ月も前に予約をしなければ取れない温泉と後で聞かされました。運がよかったようです。移動の途中に宮城県で、車中のためのお弁当を買おうとしていたら、偶然に将棋教室らしき所を発見。

そこで、宮松影水作の彫り駒を見せていただくことができました。書体は金龍(Gold Dragon)。使い込まれた駒です。教室で子供達に使わせているとのこと。彫り口などもじっくり見せていただきましたが、決してうまいという印象ではありません。しかし、今まで見た影水の彫り駒と比べると格段に魅力的でした。そして品格を感じました。譲ってもらえないかと尋ねると、今は子供達によい駒で教えたいから、教室をやめたらあなたに譲ってあげるよと約束していただけました。それから温泉に向かいました。

秋田県 鶴の湯温泉
秋田県 鶴の湯温泉

ところで最近、ハンニバル・レクター三部作の最新作「レッド・ドラゴン(Red Dragon)」を観ました。よくできた映画です。大変楽しめました。この映画を観た後に、龍山の顔が浮かびました。《ドラゴン繋がりなのね。病院入りも近し》

龍山、奥野、静山、影水による将棋ファンを魅了する駒の数々。そのような中でも最高のできの駒達、これを「レッド・ドラゴン」と呼ぶことにしましょう。乾さんの掲示板の書き込みとも符丁しました。不思議ですね。(羊たちの沈黙: ハンニバル・レクター三部作の第一作)

わたしは、レッド・ドラゴンを求める旅に出てしまったようです。生きている間に多くのレッド・ドラゴンと、そして現代に蘇るレッド・ドラゴンとも出会えることを楽しみにしたいと思います。


鶴の湯温泉の露天風呂で粉雪を頭に受けながら、思い浮かべたのは宮城県で見た影水の彫り駒、金龍(Gold Dragon)でした。道場駒として影水が沢山作った駒の一つなのでしょうが、遠い時代を遡り、ここで出会えたことを不思議に思いました。

それにしても今回の旅は不思議な旅でした。 夢見心地。「千と千尋」の世界に迷い込んだようでした。峩々温泉にはレンタカーで乗り込んだのですが、次の日、雪が積もり、生きて帰れるかなぁ、もう一泊するしかないかと友人と本気で話し合っていました。結局、勝負するかといいながら、チェーンもなく四駆でもないレンタカーで脱出しました。生きててよかった。

本来しっかり者の友人が、掛けてよし・入ってよし・飲んでよしの温泉だからと、飲んできたというのです。後に温泉に一緒に入ったとき、掛け湯のための竹筒で湯船のお湯をすくって飲んで笑っていたのです。 「そ、それ、飲んじゃうの」、「だって、飲んでよしだからね、どこで飲めっていうのよ」。 チェックアウトの際、フロントの近くに、飲むための温泉の蛇口がありました。《このコラムを読まないことを祈るよ》

湯気と雪景色で、ぼんやりした頭の中をドラゴンが行き交う夢のような旅でした。

鶴の湯温泉の入り口にて
鶴の湯温泉の入り口にて


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